島根難病研究所

平成14年度 研究事業報告集


まえがき


 島根難病研究所は、地域医療の充実発展と、医学研究の振興を図ることを目的に設立され、島根医科大学をはじめ、地域医療機関及び関連医療機関からなる客員研究員により、地域医療と緊密な連携を持ちながら研究を実施しています。
 高齢者社会を迎え、高血圧疾患や脳血管性痴呆等生活習慣あるいは老化に伴う疾患が増加する中、これら疾患の予知、予防の確立は本県医療の最重要課題となっており、当研究所では、中高年の健康増進を目的とした各種検診を通じ、老人性疾患及び遺伝性疾患の予知、予防に関する研究に取り組んでおります。
 本報告書は、平成14年度、当研究所の事業等を通じ研究を行ったものをとりまとめたものです。発行にあたりましては、関係諸先生には、多忙な日常業務の中ご協力いただき、誠にありがとうございました。厚く御礼を申し上げます。
 最後になりましたが、厳しい経済事情の中、研究の推進のためご支援を賜りました関係各位に深く感謝申し上げますとともに、今後とも一層のご理解とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

平成15年6月

財団法人島根難病研究所
研究所長 小林 祥泰


 
▼島根医科大学との共同研究
「健やかな長寿社会を目指した予知・予防医学に関する研究」
  高齢者における痴呆の予知・予防医学に関する研究
益田順一
  脳波伝播速度を指標とした動脈硬化の進展に影響する因子の解析
栗岡総一
  慢性胃炎・胃癌の原因となるHelicobacter pylori(H.pylori)易感染性の個体差に関する研究
木下芳一
  脳血管性白質障害が脳循環自動調整能に与える影響に関する研究
小林祥泰
  心血管事故予測因子としての末梢血管内皮機能
石橋 豊
  眼底動脈硬化の評価及び予防に関する分子生物学的研究
大平明弘
  MRIを用いたステロイド関連大腿骨頭壊死症の病態に関する研究
馬庭壮吉
  脳検診(脳ドッグ)受診者におけるMRI上の潜在病変の意義に関する研究
北垣 一
  老年期痴呆の神経病理学的及び分子生物学的疫学研究
堀口 淳
  生活習慣秒予防健診データベースを利用した生活習慣病の危険因子に関する疫学的研究
藤田委由
  健康長寿を目指すための体力医化学の研究
野原隆彦
  小児期からの生活習慣病予防に関する研究(小児期からの生活習慣病予防に関するコホート研究の収集データの解析と追跡調査)
羽根田紀幸
     
▼部門別研究
  脳卒中予防部門
    モデルラットを用いた高血圧、脳卒中遺伝子の同定
並河 徹
   
  遺伝体質部門
    遺伝相談
大谷 浩
    脂肪摂取の胃酸分泌に及ぼす影響についての研究
木下芳一
    1) 前頭部α波パルス光同調法によるストレス軽減についての検討
    2)魚類の活性酸素消去能についての研究 −キュウリエソを中心に検討
亀井 勉
     
  老年医学部門
    脳卒中および脳血管性痴呆の発症機序に関する研究
小林祥泰
    高感度心筋トロポニンTによる慢性血液透析患者の心筋障害のスクリーニングとC型肝炎感染と心・血管障害の関連について
島田俊夫
    腹圧性尿失禁症例に対するシネMRIによる骨盤底筋体操時の後部尿道膀胱角および膀胱過可動性の評価
酒井康生
     
  小児難病部門
    モンゴル国への医療援助 −モンゴルへ渡航しての小児先天性心疾患に対するカテーテル治療の実践
羽根田紀幸
     

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